オーダースーツ札幌



HARRISONS OF EDINBURGH
150tth Anniversary Tweed
from 100% BRITISH WOOL

 





Exclusive Anniversary Tweed Sport Jacket









 




美唄西川農場ひつじ毛刈り会にて〜2015
お子様たちもご参加頂き誠にありがとうございました。
丸刈りにはびっくりしたよね!! (@_@)




 


二着目のミーティングではフィッティングを再構成。最も近いサイズの試着用スーツをもとに、鏡でご確認頂きながら進めます。肩胸周りから胴絞り、前裾へ流れるラインをトレース。




スポーツで鍛えていらっしゃる逆三角形を誇示させず、穏やかに引き立たせるバランスを理想としました。一方スーツではより大胆にシェイプの抑揚を効かせ差別化を図ります。

 


立ち姿だけでなく、着座時の着心地もないがしろにできません。こうしたミーティングに時間を割いてくださるお客様のご理解、ご協力による共同制作です。





Gentleman who visit the historical museum of Sapporo City.
There is something classic sculptural.

 


Contributor Mr. TSUZUKI

 

Q1,
度々ご家族でお越し頂き、幼いお子様たちにも親しみがございます。何事も完成品として買うのが当然の時代ですが、じかに羊と触れ合い、服の仕組みにも好奇心を持って頂くきっかけとなりましたでしょうか。(休日はご家族でアウトドアへお出掛けになりますね)
ファストファッションやファストフードといった即物性を享受しつつ一方、ものごとを共有する時間が層をなし、我々自身の姿に投影されますと理想です。
お選び頂きましたハリソンズ150周年記念ツイード、仕立て上りから2年が過ぎましたね。ご注文時の経緯や、その後の着心地をお聞かせ願いますか?

A1,
スーツやジャケットにも、生地の産地や歴史、その会社の文化を含めて興味があります。私は白洲次郎氏のことが好きで調べているうちに、次郎氏自身がツイードの着こなしを述べている書籍がありました。そこで町屋さんにツイードの相談に伺ったところに出会ったのが、ハリソンズ150周年記念の品でした。ツイードの歴史やジャケットとしての立ち位置、ハリソンズが会社としてたどった歴史も知りました。記念ツイードを二着注文し、1着は父親へのプレゼントとしてオーダーさせて頂きました。町屋さんのところで誂えた服は体形に合っていることもあり普段使い出来るのが大変魅力で、ここ北海道では季節に幅広く着用出来ています。暑くもなく、寒くもなく、何より重くないので着ている感覚がない事もあります。冬は週5日で着ていますが、良いのか悪いのかいまだ仕立て上がりのような状態で崩れません(笑)。私にとっても「一生ものの作業着」といっても過言ではないですね。まあ、一生物が今後も増えるんでしょうけど(笑)。
これから初めてオーダーされる方は、ご自身の考えやライフスタイルを町屋さんと相談できれば良いと思います。様々なツイードの個性やジャケットとしての立ち位置を知り、そのうえで数ある生地のなかから雑談を交えて一緒に選んでいく。こういった流れを楽しむことが洋服を誂える文化だと私は思っています。

 

 






Q2,
お仕事で国内外の会合へ出張されるご経験上、いわゆるTPOのドレスコードについても、ところ変われば様々なシーンをご覧になっていらっしゃいますね。
それぞれの分野で本分を発揮し、時に自我を包むベールとして着ていらっしゃる方々から、伝わる何かがございます。周囲に配慮しつつも自分らしくいられる一着としてのお考えを、続木様の型にとらわれない了見からお聞かせ願いますか?

A2,
今時誰も着ない開襟シャツをシリーズでオーダーしてすみません(笑)。あの開襟シャツは、「王様の仕立て屋」という漫画の内容から考えついたものです。
引退した学校の先生が頑固で、暑さを考えずスーツにシャツ、ネクタイ姿で我慢し脱水で入院してしまう。そこで仕立て屋の主人公は、年齢や生活、日々出会う人々を考えた上で、服を作っていく話なのですが、そうした経緯から私も開襟シャツをオーダーしました。
実際、シャツの襟の開き具合による上品なカーブが、ジャケットと合わせた場合にもキレイな形で出ています。
自分らしくといえば、私が仕事で年に数回訪れるヨーロッパでは、人生に対する考え方が日本とは違うように思います。特におじいちゃんとも言える年配者には考え方に共感を覚えます(笑)。
生活は年齢や仕事の状態によって多彩に変化します。私にとっては、町屋さんに服を相談する時は「生活の1場面」として考えています。モノを注文する感覚ではありません。
度々仕事で訪れるヨーロッパ特にイタリアでの場合は、日本のようなスーツにホワイトシャツ一辺倒ではありません。どちらかと言うとブルーシャツの方がポピュラーです。町屋さんがスペインに留学されていたこと、そのあたりの感覚が合うこともオーダーする関係では大きいです。服を着ることは、その時々の生活や考え方により変容するのが当然だと思います。また自分だけではなく、時に相手がどう思うかも重要。町屋さんが生地を仕入れた時の感情や提案する想いも私としては重要なポイントにしています。なのでフォーマルなスタイルについても、相手に失礼のない装いをその都度町屋さんと一緒に考えています。






英国生地ハリソンズ・オブ・エディンバラ
150周年レセプションにて歴史アーカイブの展示品、
大英帝国時代の生地台帳を拝覧。

関連記事として〜2013

http://northern-t.jugem.jp/?eid=37








編集後記として~

広いスケールに精彩を放つご考察、誠にありがとうございました。
私自身もまた「その時々の生活や考え方により変容している」ことを見抜かれておりましたか。(お恥ずかしい)
個人の力では欲しい生地をそう易々と買えません。種々制限の中、想像力を引き出してくれる品に限られます。それを分けてくださり、縫ってくださる各現場の理解協力があっての一着。
生地と仕立て、開業当初から現在に至るまでは、舵取りのバランスにもいくぶん変容がございました。
折に触れてご家族のお話をしてくださるように、その都度環境により見え方が変わりますね。
目標ありきでルートをクリアーしていくのか?または移り変わる景色も吸収していくのか?
続木様が共感を覚えるゆたかさには、そういった呼吸の仕方があらわれているように思います。「生活の一場面」として見てくださっていること、示唆に富む金言。
次回の記念企画では是非、スーティング、そして開襟シャツ姿のエイジングを撮影させてください。 (*^_^*)

 





 

 




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